退職後の大学院入学に関しても「それまでのことをリセットしてやり直すつもりでやったことですが」と苦笑するNさんだが、そこには現状を善しとせず常に新たな展開を目指す挑戦者としての顔が見え隠れする。卒業後、業界紙記者や塾経営を経て三十一歳の時に独立したのがフランチャイジーとしてのTVゲーム店で、それが現某リサイクルショップの前身となるわけだが、ブックマーケットとセカンドストリートを始めるまでには、CDショップ「ビートレイン」とカレーショップ「カリカリ亭」の相次ぐ開業・撤退といった紆余曲折もあったのだそうだ。「サラリーマンは向いていない」という言葉は、これまでの苦労とそれによって得られた成功があるからこそ説得力を持つものである。与えられた枠に収まりきらない上昇志向こそが、某リサイクルショップの元気の源である。