マンション供給はどうしてもデベロッパーが主

2011.07.06

南海辰村建設でも、コストダウンは重要な課題です。同社は早くから通気層のある本格的な乾式外断熱工法に真正面から取り組んできたゼネコンですが、これから外断熱工法が一般化する段階では、湿式外断熱工法が大きな役割を果たすだろうという見解のようです。「われわれが通気層のある乾式外断熱工法に取り組んだのは、当時まがいものの外断熱が出ているといわれていたので、やるからにはきちんとした外断熱でやらないと信用を獲得できないと考えたからです。これからは、チャンスがあれば両方をエリアに入れていきたいと考えています。問題は断熱材です。いま日本では、湿式で乾式工法程度の性能を出せる発泡系断熱材がありません。また外装のメンテナンスの問題があります。簡易系の外装材で5〜10年に一度やり変える前提なら、同じ建物をローコストで手に入れることは可能でしょう」(関係者)。いまマンション供給はどうしてもデベロッパーが主ですから、建物の外観としてはタイル貼りが前提になっています。しかし個人住宅でモルタル塗装系の仕上げでもいいとなれば、さほど高くない外断熱ができる、というわけです。湿式断熱材はドイツから良いものが来ていますし、普及してくれば日本でも開発が進むでしょう。もしデベロッパーが湿式外断熱を積極的に取り入れるようになれば、外断熱は爆発的に広がる可能性があると、関係者も指摘していました。