紙は、リサイクルでは優等生であるものの、いつも順調な道を歩んできたわけではなかった。というのは、古紙市場で供給が需要を上まわり、それが要因となって古紙の“豊作貧乏”(大余剰)が生じたからである。最近では九八年からつい最近にいたるまでこうした事態が続き、古紙価格は大暴落している。雑誌にいたっては価格がゼロになるか、ひいては回収業者にいくらかお金を出さないと引き取ってもらえないという、いわゆる“逆有償”の事態さえ生じている。“豊作貧乏”すなわち市場での古紙供給過剰に対処するには、供給を減らす手があるが、自治体にとってはそうするわけにはいかなかった。というのもその分、紙ごみが増えては困るからである。そこで多くの自治体は、民間の古紙回収団体(集団回収)や回収業者への補助制度をつくるか、その金額を増やしてきた“豊作貧乏”への対策としては、もう一つ、需要を増やす方法がある。